令和5年度 女性IT人材採用企業インタビュー
2024.08.20
お知らせ
令和5年度福岡県女性IT人材育成事業の「女性IT人材採用サポート」を活用し、4名の女性IT人材を採用された株式会社AISIC 代表取締役の久米純矢氏にお話を伺いました。
【株式会社AISIC 企業概要】
・代表者:久米 純矢
・業種(サービス内容):ITコンサルティング
昨年度、「女性と企業の交流会」に参加し、
4名の女性IT人材を採用
事務局:まずは、福岡県女性IT人材育成事業を知ったきっかけについて教えてください。
久米氏:お付き合いのある会社の方から、本事業の紹介をいただきました。
弊社のことをよく知ってくれている方からの紹介だったので、すぐに「参加してみよう!」となりました。これから会社として外向きの営業活動をますます増やしていきたいと考えていたときに、社内のサポートをしてくれる人がいたらいいなと思っていたところでしたので、本事業受講生の「福岡県内で働きたい」という想いとマッチしているのがいいなと感じました。
事務局:これまで抱えていた採用における悩みはありますか?
久米氏:これまでの求人では、応募が来て、すぐに面接して、
すぐに合否を出すという流れになってしまい、「応募者の人柄が見えないな」という印象がありました。
弊社は、一緒に会社という船に乗ってもらう一員を採用したいと思っているので、通常の採用フローではそこを判断するには材料が不足していると感じていました。
事務局:通常の採用では見えづらかった人柄の部分が、本事業を通じた採用ではしっかりご確認いただけたということですね?
久米氏:正直、自社で行う採用は一種の賭けみたいなもので、求人するにも採用してからもそれなりのコストがかかるというのが実情です。その点、この事業の受講生は、まず学ぶ姿勢があるということ、その学びの期間を乗り越えてきた方だということ、これだけでも一緒に働く一員として魅力を感じる点ですし、さらにその方の強みや人柄をしっかり見極め、弊社にマッチした人材と会えることこそが最大のメリットだと感じています。
事務局:「女性と企業の交流会」の全体の印象はいかがですか?
久米氏:受講生と初めてお会いした「女性と企業の交流会」では、テーブル交流のときにざっと全員と話ができ、その後のフリー交流のときに、再度受講生と接点が持てるのが良かったです。
こちらとしても再度お話を聞きたかった受講生が来てくれて話も弾みましたし、色々突っ込んで話を聞いてくれた受講生については、今でもすごく印象に残っていますね。
「女性と企業の交流会」の様子
ワイワイと賑わっている雰囲気の中で交流できたという点もよかったですね。
やはり面接となると、応募者の方は見極められている雰囲気を感じると思うのですが、でもそれって緊張するし、ともすると戦いの場ではないけれど、ちょっと殺伐としてしまって、それだけで普段の自分を出しきれないというか・・・。
その点で、交流会の活気のある賑わった雰囲気の中、同じテーブルに複数の受講生、複数の企業がいたりすると、「これは面接ではない」という意識が生まれて、お互いのリラックスにもつながった印象ですね。オンラインイベントでは出せない雰囲気だと思うので、活気ある会場で皆さんに会えたことは良かったと思っています。
★令和5年度の「女性と企業の交流会」の様子についてはこちらの記事もご覧ください!
第1回 女性と企業の交流会はこちら
第2回 女性と企業の交流会はこちら
事務局:イベントならではの雰囲気も、受講生の人柄を知ることができるエッセンスになっていたと聞いて、とても嬉しいです!
貴社は、受講生とのマッチング後、トライアル就労も活用されました。
トライアル就労で受講生を受け入れた感想も伺いたいです。
久米氏:本事業では、160時間までトライアル就労で受講生を受け入れられるので、企業にとっては十分な時間ではないかと思います。同じ空間で一緒に仕事をすることを本採用前に経験できるのは企業にとっても大きなメリットです。弊社の場合、2名の受講生をトライアル就労で受け入れたのですが、スケジュールの関係で、実際トライアル就労として働いてもらったのは2週間程度でした。
それでもトライアル就労をしたことで得られた情報は大きかったですね。例えば、子育てと仕事を両立するためのテレワークを実施するにあたり、受講生の自宅がどのような環境なのか、どのような機材が必要になるのかをトライアル就労の間にシミュレーションできました。
事務局:貴社は昨年度4名の受講生を採用されましたが、女性IT人材を受け入れるにあたって、何か会社として新たな取組などをされましたか?
久米氏:今回の採用では時短勤務を希望する方がいらっしゃったので、パート社員についての扱いを社内で取り決めました。新たに取り組んだのはこれくらいです。と言いますのも、本事業のスキームを使う使わないに関わらず、弊社では、業務を分担する際には属人的なタスクづくりをしないようにしていました。もちろん、Aさんじゃないとダメという業務もありますが、Aさんじゃなくてもいい業務もあって、それをタスク的に洗い出し、それぞれを分解しておくことを弊社は日常的にやっています。それが社員間の引き継ぎにも生かされていて、結果的に時短社員の働き方にもマッチしたという印象です。
事務局:業務やタスクを細かく分解しておくと、最小単位で業務を振り分けられるということですね。確かにそれであれば、一日の勤務時間に制限がある方も、業務量を調整しやすいですね!
久米氏:そうなんです。仮にやり残しがでたとしても、タスクが明確化されていたら、他のメンバーが引き継ぎやすいので、手を差し伸べやすくなります。
事務局:子育てと仕事の両立を図りたい女性にとっても、非常に働きやすい仕組みだと思います。女性活躍を推進したい企業の皆様にとっても非常に参考になるお話です。
最後に、本事業の「女性IT人材採用サポート」の活用を検討されている企業に向けたメッセージをお願いいたします。
久米氏:参加して非常に良かったなと思っています。
通常の面接ではわからない、人材の魅力が感じられる貴重な場でしたね。人柄が見えやすいところが一番のポイントじゃないかなと感じました。
「女性と企業の交流会」の様子
単純に作業をしてもらうだけの人を探すのであれば「女性と企業の交流会」じゃなくてもいいかなと思うのですが、「一緒に会社を盛り上げていく前向きな仲間」を探しておられるような企業さんであれば、ぜひ参加されるといいのではないでしょうか。
「女性と企業の交流会」への参加から採用に至るまでのお話を伺いましたが、いかがでしたで
しょうか?
今年度の「女性と企業の交流会」は10月と11月に北九州市と福岡市で開催を予定しております。
新たな視点で採用をご検討いただいている企業の皆さまのご参加をお待ちしております!
2024.08.20
お知らせ
令和5年度福岡県女性IT人材育成事業の「女性IT人材採用サポート」を活用し、4名の女性IT人材を採用された株式会社AISIC 代表取締役の久米純矢氏にお話を伺いました。
【株式会社AISIC 企業概要】
・代表者:久米 純矢
・業種(サービス内容):ITコンサルティング
昨年度、「女性と企業の交流会」に参加し、
4名の女性IT人材を採用
事務局:まずは、福岡県女性IT人材育成事業を知ったきっかけについて教えてください。
久米氏:お付き合いのある会社の方から、本事業の紹介をいただきました。
弊社のことをよく知ってくれている方からの紹介だったので、すぐに「参加してみよう!」となりました。これから会社として外向きの営業活動をますます増やしていきたいと考えていたときに、社内のサポートをしてくれる人がいたらいいなと思っていたところでしたので、本事業受講生の「福岡県内で働きたい」という想いとマッチしているのがいいなと感じました。
事務局:これまで抱えていた採用における悩みはありますか?
久米氏:これまでの求人では、応募が来て、すぐに面接して、
すぐに合否を出すという流れになってしまい、「応募者の人柄が見えないな」という印象がありました。
弊社は、一緒に会社という船に乗ってもらう一員を採用したいと思っているので、通常の採用フローではそこを判断するには材料が不足していると感じていました。
事務局:通常の採用では見えづらかった人柄の部分が、本事業を通じた採用ではしっかりご確認いただけたということですね?
久米氏:正直、自社で行う採用は一種の賭けみたいなもので、求人するにも採用してからもそれなりのコストがかかるというのが実情です。その点、この事業の受講生は、まず学ぶ姿勢があるということ、その学びの期間を乗り越えてきた方だということ、これだけでも一緒に働く一員として魅力を感じる点ですし、さらにその方の強みや人柄をしっかり見極め、弊社にマッチした人材と会えることこそが最大のメリットだと感じています。
事務局:「女性と企業の交流会」の全体の印象はいかがですか?
久米氏:受講生と初めてお会いした「女性と企業の交流会」では、テーブル交流のときにざっと全員と話ができ、その後のフリー交流のときに、再度受講生と接点が持てるのが良かったです。
こちらとしても再度お話を聞きたかった受講生が来てくれて話も弾みましたし、色々突っ込んで話を聞いてくれた受講生については、今でもすごく印象に残っていますね。
「女性と企業の交流会」の様子
ワイワイと賑わっている雰囲気の中で交流できたという点もよかったですね。
やはり面接となると、応募者の方は見極められている雰囲気を感じると思うのですが、でもそれって緊張するし、ともすると戦いの場ではないけれど、ちょっと殺伐としてしまって、それだけで普段の自分を出しきれないというか・・・。
その点で、交流会の活気のある賑わった雰囲気の中、同じテーブルに複数の受講生、複数の企業がいたりすると、「これは面接ではない」という意識が生まれて、お互いのリラックスにもつながった印象ですね。オンラインイベントでは出せない雰囲気だと思うので、活気ある会場で皆さんに会えたことは良かったと思っています。
★令和5年度の「女性と企業の交流会」の様子についてはこちらの記事もご覧ください!
第1回 女性と企業の交流会はこちら
第2回 女性と企業の交流会はこちら
事務局:イベントならではの雰囲気も、受講生の人柄を知ることができるエッセンスになっていたと聞いて、とても嬉しいです!
貴社は、受講生とのマッチング後、トライアル就労も活用されました。
トライアル就労で受講生を受け入れた感想も伺いたいです。
久米氏:本事業では、160時間までトライアル就労で受講生を受け入れられるので、企業にとっては十分な時間ではないかと思います。同じ空間で一緒に仕事をすることを本採用前に経験できるのは企業にとっても大きなメリットです。弊社の場合、2名の受講生をトライアル就労で受け入れたのですが、スケジュールの関係で、実際トライアル就労として働いてもらったのは2週間程度でした。
それでもトライアル就労をしたことで得られた情報は大きかったですね。例えば、子育てと仕事を両立するためのテレワークを実施するにあたり、受講生の自宅がどのような環境なのか、どのような機材が必要になるのかをトライアル就労の間にシミュレーションできました。
事務局:貴社は昨年度4名の受講生を採用されましたが、女性IT人材を受け入れるにあたって、何か会社として新たな取組などをされましたか?
久米氏:今回の採用では時短勤務を希望する方がいらっしゃったので、パート社員についての扱いを社内で取り決めました。新たに取り組んだのはこれくらいです。と言いますのも、本事業のスキームを使う使わないに関わらず、弊社では、業務を分担する際には属人的なタスクづくりをしないようにしていました。もちろん、Aさんじゃないとダメという業務もありますが、Aさんじゃなくてもいい業務もあって、それをタスク的に洗い出し、それぞれを分解しておくことを弊社は日常的にやっています。それが社員間の引き継ぎにも生かされていて、結果的に時短社員の働き方にもマッチしたという印象です。
事務局:業務やタスクを細かく分解しておくと、最小単位で業務を振り分けられるということですね。確かにそれであれば、一日の勤務時間に制限がある方も、業務量を調整しやすいですね!
久米氏:そうなんです。仮にやり残しがでたとしても、タスクが明確化されていたら、他のメンバーが引き継ぎやすいので、手を差し伸べやすくなります。
事務局:子育てと仕事の両立を図りたい女性にとっても、非常に働きやすい仕組みだと思います。女性活躍を推進したい企業の皆様にとっても非常に参考になるお話です。
最後に、本事業の「女性IT人材採用サポート」の活用を検討されている企業に向けたメッセージをお願いいたします。
久米氏:参加して非常に良かったなと思っています。
通常の面接ではわからない、人材の魅力が感じられる貴重な場でしたね。人柄が見えやすいところが一番のポイントじゃないかなと感じました。
「女性と企業の交流会」の様子
単純に作業をしてもらうだけの人を探すのであれば「女性と企業の交流会」じゃなくてもいいかなと思うのですが、「一緒に会社を盛り上げていく前向きな仲間」を探しておられるような企業さんであれば、ぜひ参加されるといいのではないでしょうか。
「女性と企業の交流会」への参加から採用に至るまでのお話を伺いましたが、いかがでしたで
しょうか?
今年度の「女性と企業の交流会」は10月と11月に北九州市と福岡市で開催を予定しております。
新たな視点で採用をご検討いただいている企業の皆さまのご参加をお待ちしております!